皆さんは、最初構造設計をどのように学習されましたでしょうか?
多くの方は先輩のしていることを見様見真似で繰り返し設計をすることで構造設計の「やり方」を学んでこられたのではないでしょうか。
多くのベテラン構造設計者の方々は大学で、鉄筋コンクリート造や鉄骨造は学んだけれども木造はカリキュラムに入ってなかったと仰います。また、高度成長期に大規模木造は禁止されていたため、木造の構造設計をしたことがない方が非常に多いです。
私は、最初から構造設計を仕事にしたわけではなく、いわゆる職業訓練校で建築を教えたことがあり、木造の授業をしていました。
少しだけですが、大工の真似事もしていました。なので、木造の「骨組み」には知識がありました。
その後、いろいろありましたが30歳前半から構造設計をするようになりました。
田舎の小さな設計事務所でしたらから、木造の構造設計も依頼が来るわけです。
木造に抵抗感が全くなかった私は、職業訓練校で少しかじっていた木造構造設計の本から、勉強しました。
構造設計を生業にしている方々は、構造力学は理解できているので、木造の構造設計は全然難しくないと思います。
鉄筋コンクリートや鉄骨造は建築学会から出版されている図書から学べます。
では木造はどのような本があるのか。
オーソライズされているものとしては、㈶日本住宅・木材技術センターが出版している「木造軸組工法住宅の許容応力度設計」があります。でも、最初にこの本から勉強するのは難しいのです。内容が難しくなかなか時間がかかります。
私がおすすめするのは、「実務から見た木造構造設計 上野嘉久著 (学芸出版社)」です。
最新の法令には対応できていませんが、木造の構造設計を基礎から学べます。
計算例を見ながら追っていけるので、全然難しくないです。
実際には計算プログラムで計算するので、細かい荷重拾いどは不要ですので、基本を理解できていれば、充分仕事に活用できると思います。
興味がある方は、購入してみてください。
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